仮面ライダー、プロレス界に見参!
場内に流れるおなじみのテーマソング。
誰もが耳にしたことのあるそのメロディを、まさかこの場所で聞くことになるとは夢にも思わなかった。
大人にとっては懐かしい、究極的に強くてカッコいいヒーローの代名詞。
子供にとっては憧れのヒーローたちの大先輩とも呼ぶべきレジェンド。
スポットライトが重なりあった花道の上に、颯爽と現れたその男は、仮面ライダー1号。
赤いマフラーに緑のマスク、”正義の味方”の象徴。
花道を駆け出した1号は、会場の熱気と歓声が頂点に達した瞬間に、勢いよくセルリアンブルーのマットに飛び降りた。
本当にあの仮面ライダーがこのマットの上で闘うんだよな。。。
僕にはまだ信じられない。
大人になって、息子ができて、当たり前のように息子は仮面ライダーの虜になった。
仮面ライダーウィザード、鎧武、ドライブ、エグゼイド、ビルド、ジオウ。。。
”平成ライダー”と呼ばれる仮面ライダーシリーズは、僕の知っている仮面ライダーとはだいぶ趣が異なっているように思えたけれど、それでもやっぱり仮面ライダーはカッコよくて、強かった。
そしてときどき、劇場版などの本当に特別な場面で現役のライダーたちがピンチに陥ったときに、仮面ライダー1号をはじめとする”昭和ライダー”たちが駆けつけることがあって、それが僕のような父親世代の胸を熱くさせた。
仮面ライダー1号、2号、V3、ライダーマン、エックス、アマゾン、ストロンガー。。。
少し古臭い造形の”昭和ライダー”を目にして戸惑う子供たちに、父親たちは興奮した口調でその”熱”を伝えようとする。
父親たちが熱く語り、平成ライダーが伝説と仰ぐ昭和ライダーに、少しづつ尊敬の念を抱く子供たち。
息子たちがハマる平成ライダーに興味を持ち、練りこまれた設定やストーリーに、次第に夢中になる大人たち。
大人も子供も、自分の好きなライダーと、自分の好きなライダーに繋がる”仮面ライダーの系譜”に魅了され、相乗効果的に仮面ライダーブームは過熱していく。
その仮面ライダーが、プロレスのリングに上がる。
1983年に日本中を確かに熱狂させたタイガーマスクのように、現実の世界で闘うというのだ。
現実と虚構と妄想がごちゃまぜになった目の前の光景が、まだ信じられない。
いつもと同じように鳴ったゴングの音で、僕の期待と不安は一緒になって爆発した。
次回、「恐怖!ゴキブリマスクの殺人スプレー」に続く。
なんて妄想日記書いちゃいましたのは、こんなニュースのせいです。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1810/02/news031.html
これって、バンダイ側からプロレス界に秋波を送っているってことで良いですよね?(あまりに拙速)
仮面ライダーファン&プロレスファンの蛇内的にはバッチコーイなニュースに妄想膨らみまくりですが、今日はこの妄想が実現する可能性について考えてみました。
まずプロレス界としては、大歓迎ではないでしょうか?
プロレスのキャラクターものと言えば、真っ先に思い出されるのが「タイガーマスク」ですね。
80年代のタイガーマスク旋風はすさまじく、視聴率も20%越えを記録。
そして現在の仮面ライダー人気もすさまじいものがあります。
仮面ライダーは毎年9月に改変期を迎えますが、例年、クリスマスシーズンまで新ライダーの変身ベルトは品薄状態がずーっと続きます。
・全国の遊園地やショッピングモールで催される仮面ライダーショーは大人気
・イケメン俳優が多数起用されるため、女子ウケも高い(お母様ファン多し)
・家族ぐるみで仮面ライダーファン、という家庭も多い
などなど、新しいプロレスファンを増やすチャンスに満ちているような気がします!
さらに、仮面ライダーとのコラボレーションによるグッズ/メディア展開もいけますし、
・棚橋はアメトークの仮面ライダー芸人に出演するほどのファンと公言
(劇場版仮面ライダーエグゼイドにも出演)
・新日も仮面ライダーもテレ朝が放送
(キン肉マンはこれがネックのひとつでしたよね、、、)
などなど、既に実現に向けた伏線はあったといっても過言ではない状況です。(それは過言)
では、バンダイ的にはどうなんでしょうか?
バンダイにとって、「仮面ライダー」というコンテンツがどれくらいのポジションにあるかというと、
IP別年間売上高では、「仮面ライダー」は約250億円規模、トップ5に入る稼ぎ頭のひとつです。(2018年見込)
※IP:Intellectual Property の略。キャラクターなどの知的財産のこと。
プロレスデビューして、「なんか違う」感を漂わせるような、
下手にイメージを損なうようなことがあっては、バンダイにとって大きな痛手になってしまいます。
しかし一方で、子供向けキャラクターの限界を超えるために、リスクを冒す必要があるのもまた事実。
というのは、バンダイのIP別売上高で他を大きく引き離すキャラクターコンテンツは2つありまして、
「ドラゴンボール」約800~900億円、「機動戦士ガンダム」約700~750億円と圧倒的な売上なのです。
なぜこの2つのIPが圧倒的な売上を誇っているのかというと、
子供時代に熱中したファン層が、30~40代に成長しているからだと思います。(勝手な私見)
いわゆる「大人買い」が可能な購買力があり、家庭によっては子供と一緒に熱中できる世代が、「ドラゴンボール」と「機動戦士ガンダム」を支えているのです。
長く愛される歴史があり、大人になってもカッコいいと思えるキャラクター、親子2世代で夢中になれるコンテンツ。
これって、「仮面ライダー」にも共通してると思うんです。
だからこそ、バンダイ的にも、「仮面ライダー」を第3の柱に育てるために、リスクを冒し、子供向けキャラクターから脱却する”起爆剤となる事件”(プロレス参戦)が必要なのです!
どうでしょうか?(妄想なのでどうもこうもないのです)
蛇内的には、1号のマスクを被ったオカダカズチカのドロップキック改め”ライダーキック”が見たい!です。
あの美しいキックで決着がついてしまう試合もなかなか熱くないですか?
ないですか。そうですか。
ほんと、妄想って楽しいなあ。
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↓棚橋と仮面ライダーのコラボグッズ
(既にあったのね。。。)